M5Stackで何ができるのか

電子工作の知識は全くないけど、”スタックチャン”に興味を持ってこのブログを訪れた方の中には、”スタックチャン”のベースになっている”M5StackCore2”を知らない方もいると思います。そういう方に向けて、”M5Stack”とは何かと、”M5Stack”から電子工作を始めるメリットについて、お伝えしたいと思います。

M5Stackとは何か

”M5Stack”は、”Arduino IDE”等でプログラミングが出来るマイコンモジュールです。最初からディスプレイやボタンやバッテリー等の最低限のハードに加えてWi-FiとBluetoothというIOT要素を持っていて、『だいたい何でも備わっている』のが特徴です。

注意

Arduino IDEの他にも、”UI Frow”というグラフィカルな開発環境や”MicroPython”も使えます。このページではArduino IDEだけを前提にお話させていただきます。

電子工作初心者にとって、ボタン等のささいなハードですら、相互の規格や相性を踏まえた選定は、ものすごく大きな壁です。その壁をすっとばしてくれる事は大きなメリットです。

arduinoは広く普及した規格で、多くの作例やノウハウがすでにあるので利用しやすいですし、今後も長く使える信頼できるものです。最悪の場合、M5Stackに飽きて放り出しても、それまでに得たarduino関連の知識は活用できるという安心感があります。また、arduino自体もC/C++という普及率の高いプログラミング言語をベースにしているので、その経験を他のプログラミング言語で活かせる事を期待できます。

つまり、M5Stackに触れる事で、『一生活用できるプログラミング知識』という財産を蓄えることができます。

M5Stackから電子工作を始めるのは、厳密に言えば、”間違っている”。

ここまで良い点だけを述べましたが、初心者がM5Stackから電子工作を始めるのは最良ではない。という点も、お話しておきます。

「C/C++ → arduino → M5Stack」という流れをお伝えしましたが、逆に言うと、M5Stackを使う為にarduinoを使える必要があり、arduinoを使う為にはC/C++を使える必要があります。電子工作初心者がプログラミングから何から含めて、全部をM5Stackで形にする事は、まず無理でしょう。大事な事なので、M5Stackを始める前にその点は知っておいてください。

ネガティブな話になりましたが、初心者もちゃんと楽しめます。

ネットや書籍でM5Stackの作例を公開してくれている方がたくさんいるので、実用品レベルのそれら(スタックチャンもそうですよね!)をコピーしながら電子工作に触れることができます。きっと楽しいです[・ー・]♪

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電子工作を始めるには、Arduinoスターターキットがおすすめ!

”スタックチャン”と直接は関係ない話になりますが、電子工作を学ぶ場合は、AmazonでELEGOO等が出している”Arduinoスターターキット”(7,000円ぐらい。4000円の通常版でもいいかも?)を買って始めることをおすすめします。こちらもネットに情報がたくさんあります。チュートリアルも用意されていて効率的に学べます。

話が長くなりすみません!結論としてはM5Stack”単独で”電子工作を始めることは、正直難しいです。ですが、M5Stack(スタックチャン)をお供にArduinoの学習を始める事は、かなりメリットがあります。ネットの実用レベルの作例をコピーすることですぐに結果が形になり楽しめて、モチベを維持出来るからです。それが僕の伝えたいことです!

電子工作の学習における挫折のほとんどは、学習初期に地味な時間が続いて飽きることと、目的がなくモチベが続かないことがほとんどだと思います。M5Stackで実用に近い試作(スタックチャンを含む)を楽しみながら学習のモチベを維持できるはずです!

M5Stackの作例

具体的にどんな作例があるのか、M5Stackの作例の探し方を少しだけ紹介しておきます。M5Stack公式が開催した2021年と2022年のコンテストと、ProtoPediaというサイトでM5Stackを検索したページへのリンクを3点載せておきます。下の写真からリンクで飛べます。

ProtoPediaでM5Stackを検索

↑めっちゃ作例あります。

注意点もあります・・・

・M5StackCore2より、下のグレードのBasicの方が作例や初心者向けのチュートリアルは圧倒的に多いです。Basic版のスタックチャンもあるので、そちらのスタックチャンを選ぶ人も多いです。(Basic版を選ぶデメリットとしては、Core2向けのスタックチャンのプログラムとBasic向けのプログラムは互換性がない事も多いので、使えないプログラムが出てきます。また、Basicはメモリやスピーカー等Core2より劣る部分があります。)

・M5Stackはソフトの更新が速いので、時期によって、コピーしたプログラムがそのまま使えないことがわりと多いです。その場合、ネットで解決方法が見つかればいいですが、ない場合は公式フォーラム日本版で質問したり自分で解決する必要があります。Twitterで先人に助けてもらえることもあるので、Twitterは始めておくことを強くおすすめします(T-T)

※当ブログで推奨しているCore2(白)(黄)と他の色の機種(黒)(灰)(ボタンのある白)(赤)とは互換性が悪いらしいのでそこも注意です。後日記事にします。

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